さわかみ財団様は、今回で32回目の道普請で25名の参加となりました。年間4回も東京から来ていただき今回が年内ラストでした。沖縄の宮古島や長野県からもお越しくださいました。いつも遠くからありがとうございます。
今回の道普請箇所は中辺路ルートの大日越えでした。土置き場は、大日山の南東にある林道を上った場所に設置しました。土の量は2tで土入れ箇所は、土置き場から約10分間歩いた月見ヶ丘神社の近くでした。神社から大斎原に向かって20〜30m下りた急な石段が崩れているところに横木を入れて土を入れました。この場所は、毎年4月13日に開催される熊野本宮大社例大祭の湯登神事で歩かれる道となっています。3歳までの稚児を父親が肩車をして歩くのですが雨や登山客が増えたことによる影響で道が傷んでしまい、段差が急になっていたところが作業箇所になりました。
初めに世界遺産センター職員が作業個所について説明をしてから作業をスタートしました。普段なら土入れ箇所まで一人で持っていきますが土入れ箇所まで距離があったので土を置く中継ポイントをいくつか作り、運んでいく方法でやりました。土嚢袋の数もいつもの倍以上になりました。午前中は主に土嚢袋に土を入れ、土をひたすら運びました。しょいこで土を運んだ方は一回に6〜8袋を持っていたので馬力を感じました。昼食を食べに世界遺産熊野本宮館に戻り、休憩後再び作業場所に戻りました。昼からは土入れ箇所まで残りの土をすべて運ぶところから始まりました。25人で同じ作業をすると土を運び終わるのもすぐでした。全員でのバケツリレー方式のチームワークは抜群でした。土固め作業もみんなでやっていただき無事8段分を完成することができました。写真を確認すると作業前と作業後では印象が変わりますが傷んだ道をしっかりと修繕することができたと思います。さわかみ財団の皆様の道普請に対する前向きさを目にするとセンター職員も力が湧いてきます。
来年度の予定も決まっていて4月にまた再開できるのがとても楽しみです。一年間ハードな道普請箇所ではありましたがご協力いただき本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
道普請前@

道普請前A

道普請説明

土嚢袋土入れ作業

土運び作業@

土運び作業A

土運び作業B

土運び作業C

土入れ作業

土固め作業@

土固め作業A

土固め作業B

道普請後@

道普請後A

閉会の挨拶
posted by 和歌山県世界遺産センター at 12:55
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道普請