白浜町立白浜第二小学校5・6年生11名、教員3名に次世代育成事業にご参加いただきました。11月19日(火)に事前授業に伺い、当日を迎えました。今回のコースはこれまでで初めての大辺路エリアでの現地学習でした。
大辺路は、古道を歩きながら海の景色を楽しみながら歩くことができるのが特徴で魅力的なスポットがたくさんあります。安居の渡しは、川船で古道の入り口まで運んでもらってから古道歩きが始まるという昔の雰囲気が残っているコースとなっています。今回は、安居の渡し保存会の皆様にご協力いただき体験することができました。子供たちは初めて船に乗る子たちばかりだったので楽しんでいました。川底まではっきりと見えるくらい水が綺麗で自然の素晴らしさも同時に感じられたのではないでしょうか。
川船で渡ってから、世界遺産マスターの方々と一緒に古道歩きが始まりました。目的地の仏坂茶屋跡までは約1kmでした。道中では、道普請活動として、落ちた枝を拾って歩きやすくしたり、イノシシ が掘った穴を元に戻したりするなどの作業をしながら歩きました。世界遺産の話と作業を交互にしていたので頭も体もよく使ったと思います。
古道歩きを約1時間30分で終えて、バスに乗り、すさみ線香水車に向かいました。水車の隣にある和三郎茶屋を昼食会場として提供していただきました。センタースタッフと世界遺産マスターの昼食はこちらでご用意いただきました。釜で炊いたお米で作ったおにぎりと具沢山の味噌汁は絶品でした。
昼食後、現地学習を再開し、初めに地主(じのし)神社に行きました。自然崇拝の様子が色濃く残っている場所でマスターの説明を興味深そうに聞いていました。その後線香水車に戻りました。すさみ線香水車は、国の登録有形文化財(建造物)に登録される見込みとなっている、県内で唯一現存する近世の線香水車小屋で現在は再生に向けて取り組まれています。特別に建物の中の様子を案内していただきました。今回、見学した場所が参加した子供たちが大きくなった時には線香を作る場所として復活していて、その様子をまた見に来てほしい。というわくわくする話を聞かせていただき大辺路エリアの更なる発展が楽しみになりました。
子供たちのために貴重な体験をさせていただきありがとうございました。大辺路エリアでの現地学習も今回を機に取り入れていきたいと思っているので今後ともよろしくお願いいたします。
子供たちにとっても良い1日になっていれば嬉しいです。これからも地元にある宝に触れていってほしいと思いました。今日は1日ありがとうございました。
安居の渡し

安居の渡し船頭

仏坂現地学習

仏坂説明@

仏坂説明A

仏坂清掃作業

和三郎茶屋

線香水車説明
posted by 和歌山県世界遺産センター at 17:17
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次世代育成