2023年02月20日

旅行会社向けファムツアー(観光振興課)【道普請】2023/2/18

 今回のファムツアーには、東京の旅行会社の6名の方々が参加してくださいました。作業場は三軒茶屋跡の、伏拝王子側に30メートルほど向かった場所で、道普請の土量は0.5トンです。主催者の県観光振興課の職員も加わり一緒に汗を流しました。参加者の方からは「土をたくさん運んでいるようでも、踏み固めると沈んでしまうので、整地するには思っていたよりも土が要りますね」との感想が聞こえました。土は運ぶだけでなく、雨で流されないように踏み固める作業も重要で、多くの方々のご協力なしではできない大変な作業です。皆様のご協力に感謝すると同時に、このような活動が今後も続いて、次の世代に世界遺産が良好な状態で継承されていくことを願ってやみません。
   道普請を実施する前        道普請を実施した後
IMG_4801.jpg IMG_4807.jpg
posted by 和歌山県世界遺産センター at 08:52 | 道普請

2023年02月14日

県立熊野高等学校【次世代】2023/2/14

 県立熊野高校の2年生で、「社会文化研究」を受講して上富田町や紀南地方の地域の文化や歴史を学んでいる生徒16名が参加しました。
 1月末に事前学習として学校で、世界遺産の概要の講義を受けた後に、経塚遺跡や王子社の歴史、文化的景観などについて各グループでの調べ学習をしました。普段聞きなれないものばかりで調べるのに苦労している生徒もいましたが、さまざまなものが世界遺産として評価されていることを知って驚くとともに、自分たちの身近に世界に誇れる遺産がたくさんあることを実感している様子でした。
 当日は現地学習として、滝尻王子から高原熊野神社までの古道ウォークを実施しました。出発の地・滝尻王子は、事前学習でもとりあげた数多くある王子社の中でも五体王子とよばれる大きな王子社の1つであり、熊野世界遺産マスターによる説明を改めて興味深く聞いている様子でした。
 IMG_4778.jpg

 例年、滝尻王子から剣ノ山経塚跡までの上り坂がきつく、脱落する生徒もいますが、今年度は全員しっかりとした足取りで登り切りました。この険しい坂を熊野三山へお参りをしようと歩いて行った古人たちの苦労も実感できたのではないでしょうか。当日は風も強く気温も寒かったのですが、坂を上りきって見晴らしの開けたところにくると、清々しい様子でマスターによる説明を聞いていました。

 IMG_4795.jpg

 今回の経験を機に、地元の世界遺産に親しむと同時に、次の世代へと遺産を継承していこうとする気持ちを育んでいただけたらと思います。
posted by 和歌山県世界遺産センター at 17:12 | 次世代育成

2023年02月07日

新宮市立熊野川小学校【道普請】2023/2/6

 新宮市立熊野川小学校の5、6年生13名の皆さんが、道普請活動に参加してくれました。
 同校は卒業記念活動として古道整備に取り組んでいます。この日は、発心門王子から熊野本宮大社まで約7km間の古道ウォークを楽しみ、その途中、74番道標付近で側溝掃除(道普請)を行いました。側溝に堆積している土や落ち葉を用具や手を用いて取り除く作業ですが、普段行うことのない新鮮な体験に楽しそうな面持ちで取り組んでいました。これからもこの経験を生かし、世界遺産の保全に取り組んでくれることを心より期待しています。
 DSC08108.JPG 
 DSC08117.JPG
posted by 和歌山県世界遺産センター at 09:03 | 道普請