さわかみ一般財団法人の皆様方に、熊野参詣道中辺路三越峠付近にて道普請を行っていただきました。今回の作業は、道を補修する作業ではなく「道を守る」ための作業でした。
三越峠から発心門王子跡に向かって700mほど行ったところ(道標54と55の間)に谷があり、その谷を渡るのに橋がかかっています。その橋の下には土砂が堆積し、水の通り道がない状態になっていました。もし台風や大雨で大水が出たときに、橋ごと参詣道が流されてしまう恐れがあるため、その土砂の撤去作業をしていただきました。
大きな石や砂利、土、落木など動かせるものは動かし、川の両側へ寄せ、水の流路を確保しました。約4時間にわたって作業を行っていただきました。
今回のさわかみ一般財団法人様の道普請には、一般の方から2名のご参加もいただきました。また「和歌山ファイティングバーズ」様からも5名の方々に強力な協力をいただきました。皆様の力が合わさり、堆積していた土砂をあらかたきれいにすることができました。作業前の様子と比べると、どれだけ仕事をやったかがよくわかりました。
本日の場所は、
8年前にもさわかみ一般財団法人様に道普請を行っていただきました。今回も労働量の多い作業となりました。毎回、本当にありがとうございます。今後とも、「紀伊山地の霊場と参詣道」の保全に対するご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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道普請前 | 道普請後 |
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ちなみに、今年の4月はこのような状況でした。 |
posted by 和歌山県世界遺産センター at 00:00
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道普請